ゆーさ書房 なんでも綴り〼 闇雲駅前店

読書に料理、株やらなんやら興味のあること手当たり次第楽しんで考察します!生き辛い毎日を生き残れ!

『言いそびれたこと』童話

君がこれから歩いていく道。
まぶしい光の道もあったり、暗くて不安な道に迷い込んでしまうこともあるかもしれない。
すんなり登れる丘で安心してたらその先は壁に囲まれてイライラしちゃったりね。
けれど大丈夫。ちゃんと抜け出せるように作られているから安心しな。
意地悪な友達と大げんかして言いたいこと言い合ったら「あんがい良い奴じゃん」って大切な友達になったりすることもあるよ。
学校で好きな子ができると毎日が楽しいよね。会えなくなる夏休みや冬休みがちょっぴりゆううつになったりするけれど。だからその間にいっぱい勉強や運動をしてカッコいい君になるんだよ。その恋が結ばれるように応援しているからさ。
でもさ、楽しいことばかりじゃなく、辛く悲しい出来事があることも覚悟しておかなくちゃいけないよ。
大好きだったおじいちゃんが目を覚まさなくなった日を覚えてる?
赤い目をした君はおじいちゃんのそばを離れたがらなかったんだ。
パパやママやおばあちゃんが困っていたね。兄弟のように一緒にいた飼い犬のリキもこの日ばかりは尻尾をしょんぼりさせてたね。
おじいちゃんが煙になって空に昇っていくのを君は歯を食いしばって見つめていたこと、知ってるよ。
君が命の儚さを知った瞬間だった。そして命の大切さを知れた忘れられない日になったね。君はその日、悲しみに触れてまた一つ強くなれたんだ。
パパとママが君のそばから離れなかったように。
おばあちゃんが君をぎゅっと抱きしめてくれたように。
リキが君の涙を舐めとってくれたように。
次は君が誰かの悲しみに寄り添ってあげられる存在になるんだよ。
楽しいことと辛いことは交互にやってくると言われているけれど、どうしても辛いことの方が印象に残りやすいよな。
そんな時は必ず誰かに助けを求めるんだ。これが生きていく上で重要な方法だよ。やせ我慢は禁物だぞ。
一人で辛さと戦うよりも仲間と一緒に戦った方がずっと楽しいはずさ。もちろん誰かに頼られたら君も出来る範囲で協力してあげるんだよ。楽しいことも辛いこともみんなで分かち合うんだ。
晴れの日、雨の日、曇りの日。全ての日
空からわたしはいつも見ているよ。
君は雲に隠された美しい星々のきらめきを感じてくれたらいいなぁ。
そしたら太陽とお月さんが仲良く肩を組んでいることに気づけるからね。
風を花を動物を、ありとあらゆる世界を感じるように心がけてみてね。
全部が全部、君を大切に想っているんだ。
だから君も誰かのための光になってあげるんだよ。
伝えたいことは山ほどあるけれど、この辺でいったん終わりにしておこうか。
迷う日があったら空を見上げてつぶやいてごらん。数日後にぼんやり答えが浮かぶ魔法をかけておくからね。

大好きな君へ。
どんなことがあってもわたしは君の味方だ。
星空からおじいちゃんより。

 

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飛んで火に入る夏の虫

ハートフルが足りない。

私のハートは様々な心配事のピアノ線でぎゅうぎゅうに縛り上げられ鬱血気味だ。ハートを満たすどころか端っこをピンセットで傷つけて毒抜きをせねばたちまち悪に染まってしまいそうだ。

一方的な信頼は裏を返せば呪いでしかない。割りに合わない命の消耗。期待とか、利用とか、立場とか。別に手にしたくないものばかりが第三者の利益のために浴びせられている。

そしてそれが犯罪に加担する可能性を雄弁に示唆している。

まったく、ハートフルとは程遠い。

 

そんなわけで世界を嫌いそうになる寸前に救いを求めて歩き出し、ようやく辿り着いた理想郷は、そう

 

東山動植物園 Night Zoo』

 

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しかししかし、只々暑い!SUNが燦々で散々な未来を改ざんしたいがため、まず成さんとする事は過度の塩分補給。

 

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これが魚介のスープが効いていて尋常ではない美味さ。痩せ型胃下垂大食漢の私は早くもシャツを脱ぎ大盛りラーメンをタンクトップで完食。塩分補給を目的としていたためスープも完飲。まあそれは方便で塩分補給とかどうでもよかったんだけどね。飲みたいと思う欲求に抗えなかった。

店内は空調があまり効いておらず、すでにタンクトップは汗だく。

去年は黒のタンクトップだったため、乾くと塩が浮きカビが生えたようなみすぼらしい模様が浮き出たが、人は学ぶもの。

今年は緑のタンクトップで塩浮き回避。汗で濃い緑の地図ができてしまったがこれは来年改善しよう。

 

程よくお腹も満たされ、「いざ行かん!動植物園!」とはなかなかならず、「ちょっと涼みにお茶でも」となったのがこれ

 

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一階はたくさんのお客さんで賑わっていたが、通されたのはロフトである1.5階。周囲に誰もおらず非常に快適。いちいち小物がお洒落。

何種類もの豆が選べ、アイスクリームも付いてくるとのことだったのでホットコーヒーを注文。

今月のオススメにグレープフルーツを感じる豆である、と記載されていた名前を失念したコーヒー。確かに酸味がフルーティーなような?言われてみたらグレープフルーツ?そんな気もするなあ。なんてコーヒーに明るくない私は必死に黒の液体の中に果実を探し、気づけば飲み干していた。

ここのお店には『現代日本小説体系』なる本が置かれていて、相当古いであろうその書物の第29巻は志賀直哉の『暗夜行路』

優雅に流し読みをし、身体も冷えたのでお会計を済まし退店す。

 

今度こそ「いざ参る!ナイトズー!」

となったものの道中発見してしまったbook café。誘惑にかられたが、こんなことではいつまで経っても目的の地に辿り着けないと天竺に向かう三蔵法師並みの決意をもちbook caféのbookの部分だけウィンドウショッピング。

往来の暑さにはやくもやられていたため写真を撮るのを忘れる。

 

 

自宅出発から早四時間。

本来ならば一時間で入園できるはずなのに大きく道を外れてしまった。

「いざ入場!チケット忘れず!」

となったところで忘れ物に気づく。

 

そうそう、持ち込みオーケーだから水分はたくさん買っておやつも買っておきたいね、ってなって近くのスーパーに立ち寄る。涼しい。

元来スーパーが大好きな私は野菜の値段を近所と比較し、鮮魚精肉コーナーの鮮度を見抜き、今晩の夕食の献立を考えながら店内を練り歩く。アイスクリームコーナーに何故か他県のご当地アイスが積まれており、それが宝石のように輝き私を魅了する。だがあいにくアイスは先程召してきた。今生さらばと唇を噛む。

ビールに手が伸びそうになるがこの猛暑の中、これから園内を何十キロと歩く事が予想されるので、わずかなアルコールでも酔いが回り心身虚弱となる事態を考慮してこれも断念。口惜しや。

 

この時点で私のHPは5分の2を切っている。

果たして真夏の動物園。無事に観覧できるのだろうか。

 

次回に続……いたらいいなあ。

 

 

祈りにも似た

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今が溶ける。が連続する深夜行。

今日と明日の狭間は薄く、毛布に包まる熱帯夜。

季節の移ろい、感じる余裕は皆無。

昨日が溶ける。どうせなら僕ごと溶かしてほしいのに。

 


空気の循環。音の根。言の根。

淀んだノイズで吐きそうだ。慣れてしまうの知ってる。

感性なんて役に立たないのかなぁ。

純粋なんて殴り書きされる余白みたいなものでした。

 


今の形、作り直してみたいな。

神様の真似事で。

今の形、作り直してみせるかな。

神様は今此処に。

星の中に溶けてみたいな。

この景色、色無しで。

星の中に溶けてみせるかな。

この景色、眩くなれ。

 


科学のことなんて何も知らないけれど、人は死なないって信じててさ。

粉微塵になったところで別の何かとくっついて

新しい形を作り直すだけ。

原子と原子がパズルみたく組み合って。

 


朽ちる僕の指は流る水と交わり。

朽ちる僕の瞳は鳥のさえずりと交わり。

朽ちる僕の声はもういないあの人と交わり。

朽ちる僕の心は星と交わり合うって思わせて。

 


記憶だって繋がるでしょ?

そういう事にしといてよ。

 

 

脱走脱出脱兎

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そうして幾星霜時間は流れたでしょうか

あの頃の青さは磔の罪に囚われて未だ十字架のオーナメント

未開拓の地にて両腕しか振るう術しか持たない今日だから階段を降りる足音は不貞腐れた低音

行き交う人々

その顔は見れば見るほど同じに見えて

母親が抱いている赤ん坊でさえ軽薄な流し目

 

一体どれほどの時間の先に着いたのでしょうか

理想とは大きくかけ離れながら共に連れ添ってきた泥だらけのスニーカー

友であるはずなのに捨て去りたい地縛霊みたいに見えるが今日も履く

こいつが諸悪の根源と責任転嫁を呟いて

踵を踏んづけ街を行く

捨てきれない自尊と争い彷徨い路上の唾を踏む

 

どいつもこいつも似通って

並べて眺めてどんぐりのショーウィンドウ

優劣、嫉妬に承認欲求

右から左まで続く屑のショーウィンドウ

金の未払い、命の損失

洗脳教育解けたら割れたショーウィンドウ

そしたら優しい人もいたりして

なんて戯言信じないよ  衝動放棄の衝動

 

焦がれる世界があるから今日も行く

今日が駄目ならどうでもいい

見たい明日があるから日々を問う

逃げてもいいから此処に居ちゃいけない

青い青さに哄笑のショーウィンドウ

ガラスの向こうにいるのは僕ではない

 

 

きれいなものが欲しいのに
集まるのがゴミ屑ばかりで
うんざり と ため息
こんなんじゃないって言いながら片っ端から撒き散らした
ゴミ屑じゃないものを集めようとして
砂まみれになった
集まった石が重くて動けなくなった
何が欲しかったんだっけ?
でもこれじゃない
これじゃないから砂も石も全部捨ててやった
自分でなんて何も生み出さなくて
集めるのもダメで
何だかもう途方に暮れて
下を向く
私は 何が欲しかったんだっけ

下の方には真っ暗な黒い空間
どこまでも続く夜
撒き散らしたゴミや砂や石とかがてんでに散らばって
星みたいに見えた
キラキラってね

って、誰かが言ってくれた気がして
私はまたゴミ屑を集めるんだ

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退屈

左胸のポケットには心臓が入っている
そんなのまったく信じてなんかいなかったのだけど、私のその左胸のポケットを上からそっと押さえてみると確かにとくんとくんと何かが動いて、だからもう心臓でいいかなって思ったりする
あまりに退屈なので、ポケットの心音と時計の秒針を同時に数える
てんでばらばらに、勝手で規則的に進む二つの速度がそれぞれの正しい速さでそれぞれの正しさを刻む、その正しさと正しさが不協和音
今しかないって、今、が、どんどん置き去りになって腐っていく
時は金であり時は鼓動であり鼓動は命であるからにして、命は金か

ポケットにあるはずの心臓をそっと確かめる

動けども動けども、生きども呼吸しようとも、退屈な心臓数えが退屈なので、今度は落ち葉でも数えようと思う
季節が変わったらね
それまで今を腐らせてね
落ち葉は数えてもただしどんぐりは除く
って、そんなルールでね

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鬱蒼

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歴史の一部始終を睨みつけて不確かな言葉の居所を探す

一層刺さる想いを中毒のよう求む

此処、神経の最果て  

まるで巡礼者みたいに拝みながら撫で回す誰かにとっての光

その実、盗み取って血にしたがる窃盗犯と差異はない


かじかんだ心臓の地下牢は煌びやかな亡霊たちの狂騒カーニバル

とうの昔に殺したはずの夢想どもの残骸が息を吹き返しかねない始末

そいつが命を再びせがむから真似事めいた感傷の呪文  暗唱

奪って喰らい続けてきた言葉はいつの間にかこの声によく馴染んでた


いつか必ずと謳ったいつかは未だ

それでも辿り着いた今日を誇ってみたらどうだ

もしかしたら存在していなかった未来への旅路

もう駄目だを越えてきた獣道


一方通行の三叉路で右か左か正面か

寒空の下  煩雑に懊悩

決断したそばから進入禁止の標識

声を上げるなら今こそか

今さら過ぎて手遅れか

どっちにしろ流れていく時間に決断

舗装された道を尻目に草むら分け入る算段

感情の環状線は色とりどりの理性と躊躇いで渋滞中

その只中を疾走した肉食獣

世界を壊したい衝動が心を蘇らす術と知ったから報復を決めた入眠前限定の反社会性


誰かに言わせればよくある厭世観

饒舌な嘲りで自尊心を満たす餌にされるくらいなら反旗を翻せ

傷み削れた牙なれど痕跡くらいは残せる気がしないか

いつか必ずと謳ったいつかは未だ

それでも辿り着いた今日を誇ってみたらどうだ

もしかしたら存在していなかった未来への旅路

死にたいと呟きながら勝ち取った現在の生

もう駄目だを越えてきた獣道

 

畜生の足音を鳴らし腹空かし今日も歩く

畜生の足音を鳴らし藪睨み  今日も歩く

畜生の足音を鳴らし日陰道  今日も歩く

畜生の足音を鳴らし獣道  今日も歩く