ゆーさ書房 なんでも綴り〼 闇雲駅前店

読書に料理、株やらなんやら興味のあること手当たり次第楽しんで考察します!生き辛い毎日を生き残れ!

脱走脱出脱兎

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そうして幾星霜時間は流れたでしょうか

あの頃の青さは磔の罪に囚われて未だ十字架のオーナメント

未開拓の地にて両腕しか振るう術しか持たない今日だから階段を降りる足音は不貞腐れた低音

行き交う人々

その顔は見れば見るほど同じに見えて

母親が抱いている赤ん坊でさえ軽薄な流し目

 

一体どれほどの時間の先に着いたのでしょうか

理想とは大きくかけ離れながら共に連れ添ってきた泥だらけのスニーカー

友であるはずなのに捨て去りたい地縛霊みたいに見えるが今日も履く

こいつが諸悪の根源と責任転嫁を呟いて

踵を踏んづけ街を行く

捨てきれない自尊と争い彷徨い路上の唾を踏む

 

どいつもこいつも似通って

並べて眺めてどんぐりのショーウィンドウ

優劣、嫉妬に承認欲求

右から左まで続く屑のショーウィンドウ

金の未払い、命の損失

洗脳教育解けたら割れたショーウィンドウ

そしたら優しい人もいたりして

なんて戯言信じないよ  衝動放棄の衝動

 

焦がれる世界があるから今日も行く

今日が駄目ならどうでもいい

見たい明日があるから日々を問う

逃げてもいいから此処に居ちゃいけない

青い青さに哄笑のショーウィンドウ

ガラスの向こうにいるのは僕ではない

 

 

きれいなものが欲しいのに
集まるのがゴミ屑ばかりで
うんざり と ため息
こんなんじゃないって言いながら片っ端から撒き散らした
ゴミ屑じゃないものを集めようとして
砂まみれになった
集まった石が重くて動けなくなった
何が欲しかったんだっけ?
でもこれじゃない
これじゃないから砂も石も全部捨ててやった
自分でなんて何も生み出さなくて
集めるのもダメで
何だかもう途方に暮れて
下を向く
私は 何が欲しかったんだっけ

下の方には真っ暗な黒い空間
どこまでも続く夜
撒き散らしたゴミや砂や石とかがてんでに散らばって
星みたいに見えた
キラキラってね

って、誰かが言ってくれた気がして
私はまたゴミ屑を集めるんだ

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退屈

左胸のポケットには心臓が入っている
そんなのまったく信じてなんかいなかったのだけど、私のその左胸のポケットを上からそっと押さえてみると確かにとくんとくんと何かが動いて、だからもう心臓でいいかなって思ったりする
あまりに退屈なので、ポケットの心音と時計の秒針を同時に数える
てんでばらばらに、勝手で規則的に進む二つの速度がそれぞれの正しい速さでそれぞれの正しさを刻む、その正しさと正しさが不協和音
今しかないって、今、が、どんどん置き去りになって腐っていく
時は金であり時は鼓動であり鼓動は命であるからにして、命は金か

ポケットにあるはずの心臓をそっと確かめる

動けども動けども、生きども呼吸しようとも、退屈な心臓数えが退屈なので、今度は落ち葉でも数えようと思う
季節が変わったらね
それまで今を腐らせてね
落ち葉は数えてもただしどんぐりは除く
って、そんなルールでね

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鬱蒼

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歴史の一部始終を睨みつけて不確かな言葉の居所を探す

一層刺さる想いを中毒のよう求む

此処、神経の最果て  

まるで巡礼者みたいに拝みながら撫で回す誰かにとっての光

その実、盗み取って血にしたがる窃盗犯と差異はない


かじかんだ心臓の地下牢は煌びやかな亡霊たちの狂騒カーニバル

とうの昔に殺したはずの夢想どもの残骸が息を吹き返しかねない始末

そいつが命を再びせがむから真似事めいた感傷の呪文  暗唱

奪って喰らい続けてきた言葉はいつの間にかこの声によく馴染んでた


いつか必ずと謳ったいつかは未だ

それでも辿り着いた今日を誇ってみたらどうだ

もしかしたら存在していなかった未来への旅路

もう駄目だを越えてきた獣道


一方通行の三叉路で右か左か正面か

寒空の下  煩雑に懊悩

決断したそばから進入禁止の標識

声を上げるなら今こそか

今さら過ぎて手遅れか

どっちにしろ流れていく時間に決断

舗装された道を尻目に草むら分け入る算段

感情の環状線は色とりどりの理性と躊躇いで渋滞中

その只中を疾走した肉食獣

世界を壊したい衝動が心を蘇らす術と知ったから報復を決めた入眠前限定の反社会性


誰かに言わせればよくある厭世観

饒舌な嘲りで自尊心を満たす餌にされるくらいなら反旗を翻せ

傷み削れた牙なれど痕跡くらいは残せる気がしないか

いつか必ずと謳ったいつかは未だ

それでも辿り着いた今日を誇ってみたらどうだ

もしかしたら存在していなかった未来への旅路

死にたいと呟きながら勝ち取った現在の生

もう駄目だを越えてきた獣道

 

畜生の足音を鳴らし腹空かし今日も歩く

畜生の足音を鳴らし藪睨み  今日も歩く

畜生の足音を鳴らし日陰道  今日も歩く

畜生の足音を鳴らし獣道  今日も歩く

さくら

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こんな事を改めて書くのは気恥ずかしいですが戯言と思って読んでもらえたら幸いです。

近頃めっきり暖かくなってきましたね。

昨日見に行った桜は例年以上に美しく瞳に映りました。ふかふかに花開いた姿にどうしようなく温みと安らぎを感じてしまうのです。

散りゆく花びらも風で舞い踊れば死に直面して尚、生命を謳歌しているようですね。

それも明日には雨で流されてしまうのでしょう。

命の帰結を眺めた気分になれた、そんな日でした。

ところで私はといえばあてども無く日々を過ごしている今日この頃です。

傍目にみたら上手くやっているように見えるそうです。自分を犠牲にして、人の為に時間を使い、誰にも甘えず、頼らず、それでも呑気に生きている。常に面子を保っている。

賢く、いや、ずる賢くと言ったほうがいいかもしれません。そう思われているらしいです。

自分としては右往左往しているつもりなのですけどね。正面は真っ暗ですから。

近道を探す手段に焦りしくじり、それなら、と遠回りの道を選んだ都度増える選択肢に徐々に摩耗。疲弊。無気力。噛みしめる錠剤は量を増すばかり。

遂には擦り切れて良からぬ事を考える時間が多くなりました。

その良からぬ事がたまらなく魅力的で、それはもうむしろ自身にとって良い事なのじゃないか、そう肯定できるところへ行き着いたのです。

俄かには信じ難いのですがこのような感覚に気づいた時、世界を恨む気持ちが熱を浴びた飴玉のようにゆっくり溶けていったのです。

代わりに一滴一滴、雫を垂らし胸を満たすのは憐れみの感情でした。

早朝駅へ向かう屍の顔。顔。顔。

ワイドショーは罪人へ石を投げる罪人たち。

オブラートに包んだ言葉で不安を煽るCM。

絶対的価値観に締め付けられた操り人形に一日の大半を捧げなければ生きていけない。

その死屍累々を踏みつけて生き残る生存競争。

くたびれた身体でまた明日の準備。

どれもこれも可哀想で虚しい。見ていたくない。

誰かが言っていましたが「描かれた地獄など今生きている世界に比べたら生温い」

少しだけ感心した覚えがあります。絵に描かれたような地獄に行って帰ってきた人はいないもんね。天国も然りか。

数多くの後悔をしてきましたが一つだけ許す事が出来ない後悔があります。

逆境に立ち向かい、ぼろぼろになって、それでも必死に生きていた友人がいました。私はその生き様に感銘と羨望を交えながら励ましの言葉をかけ続けました。

頑張れ。悩みなら聞くよ。頑張れ。応援してるぞ。頑張れ。

友人は首を括りました。

頑張れなんて言うんじゃなかった。

追い詰めるつもりなんて少しもなかった。

せめて「よく頑張ったね」と前に進むのを止めるべきでした。

それから私は頑張れという言葉が大嫌いです。言うのも言われるのも躊躇われます。進行形の言葉を使うのは傍観者ならではの無神経なのかもしれない。

眠るとその時の夢を頻繁にみるのですが、ここ最近は連日続いています。

友人と私の距離が近づいているからなのでしょうか。いつも話しかける寸前に目が覚めてしまいます。こういう時、天国の存在を信じたくてたまりません。全てをやり遂げた後、面と向かって謝りたいです。自分に厳しいくせに人には優しい人でしたので怒っていても笑って許してくれる。かなぁ?

話は戻りますが私は確かに桜を見てこのような気持ちを得たのです。

私は私を謳歌できたのです。

正解や間違いを誰かの価値観ではかられるつもりはありません。

清濁合わせここまで生きてきました。

情熱や希望を燃やし尽くしてしまう前に花びらの一枚として舞い散りたいのです。

桜吹雪は茶色く染まってからでは華がないでしょう。

願わくば私の器が大地の一部となれますように。さすればまた土から私が生まれましょう。

芽吹いた先が少しでも柔らかな地獄でありますように。

さよなら明日。

初めまして未来。

私、頑張ったよ。

だからごめんなさいとは言わないよ。

 

音信不通/地獄鍋

「ちょっとそこまで。すぐ戻る」
そう言ってちょっとそこの地獄まで行ったあなたがまだ戻らない。
玄関に面した通りを左に進み、最初の角をまた左に曲がったらもうそこが地獄らしい。あなた曰く。
「まーあ、地獄なんてものは人それぞれだからね」
なんて、左に左に曲がった先にある公園で私は一人ブランコを揺らしたりする。
誰もいない。
あなたは今日も帰らない。

満身創痍が音信不通で心身虚脱の疑心暗鬼
前進行進邁進盲信
全人が善心で唱える信心
無心の心で心無くして無い心でさあ何信じますか

今日の地獄には桜が咲いています。

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…桜が咲いているのに!
週末はやたら寒かったので、秘密のレシピで昼夜にわたり地獄鍋祭りが開催されました。

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かっら……!
キャベツはざく切りになんかしません、半分どーんと。これが甘いんだ。大根も人参も甘いんだ。
でも。
かっら(笑)
レシピは、秘密です(笑)

居心地のいい/テールスープ

そこは完璧なかたちをしている。
無理なく曲げられた肘と膝。身体の線にぴったり合わせて沿う曲線。日によって変化する私の形に、押しつけがましくもなく、律儀に、沿ってくる。
骨と骨の間に埋もれた顔は少し息苦しい。
その息苦しさは、安心との距離が近いことを教えてくれる。大きく深呼吸のできる広い空間だけが最上のものとは限らない。そこでは何もかもが私の手に余るほど遠い。小さくもらしたため息を拾ってくれる誰かもいない。
広くて清浄だって理由だけで正義を振りかざさないでくれ。
そんな小さな声が、ここではきちんと届く。
背骨からお尻にかけて。太ももからから足の指まで。
私の目が届かない裏側も、きちんとあたたかい。

そんな時、私はあなたに安心ですってことを伝えようとして。
居心地のいい場所で、暗闇に絡まって気持ちがあたたかいよって尻尾を振ろうとして。

空気がちっとも動かないことに気づく。
そういえば尻尾は先日、心ない誰かにとられたんだった。尻尾がないと、私ありがとうの伝え方がわからない。

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そんな事情があるかないかは存ぜぬけども、先週のホワイトデーはテールスープでありました。
調理前のテールを撮り忘れるというブロガーとしてあるまじき失態。
テールって尻尾で、何食べても思うけど、これ最初に食べようと思った人はほんとすごいな、って。

テールは凍っておりましたので、まずは解凍するところから。
きちんと溶けた状態で始めないと臭みが一緒に調理されてしまうらしい、との情報を得ましたので、ひたすら待ちます。待ってる間に睡眠をとります。

溶けましたらば、ボールに移したっぷりの水を張り、血が抜けるのを待ちます。また待ちます。時々水はかえてやります。

あらかた血が抜けましたらようやく火にかけます!が、まずは下茹でから。5分くらい?塩少しを入れたたっぷりの水で茹で、洗います。残った血を押し出しながらね、血が臭くなるからね。

そこまできたらあと一息!ネギの青いところ、しょうがなんかと、一緒に煮込んでいきましょう。灰汁を取りながら。
煮込みます。
煮込みます。
三時間くらい?
それからどうしたんだっけかな、一回濾しました。ザルにキッチンペーパーひいて。
脂がたっぷりなもんで、全然濾されなくて、これはもう、驚愕の濾されなさでした。日が暮れる!
それから、冷まします。
もうほとんど出来上がっているので冷ます前に食べてももう大丈夫です。
塩や生姜、オールスパイスなんかでお好みに調節してね。
ちなみに冷めたテールスープはコラーゲンが溶け出して、プルンプルンのゼラチン状に!すごいなテール。旨味凝縮。禁断の味。

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クッパ風、それから肉部分は炒飯にも。

時間はかかれど何物にも代えがたい満足の一品。
スープがdrinkではなくeatなのも納得の、食べるスープ。
美味しいにありがとう。